K-Climbersをご覧いただき、ありがとうございます。このサイト名には、吃音(Kitsuon。以降、K)克服を目指し、必死でよじ登っている仲間(Climbers)いう意味を込めています。私ことtaka3は”Kが原因で将来の夢を諦めさせない”をミッションに10~20代向けの吃音克服パーソナルコーチとして、Kに悩む若者に誠意をもって向き合い、その悩みを解き放ち、夢に向かって一歩を踏み出せるようK克服という山登りのパートナーでありたいと願って活動しています。
Kの原因は解明されておらず諸説あります。また、その改善・克服に向けたアプローチも多く存在しています。どの方法が良いのか、本当に効くのだろうか等、いろいろと悩んでいるのではないでしょうか。自分がそうでしたので良くわかります。まず、私の経験を振り返ります。
物心がついた頃から悩み続けたK。大学まで九州で過ごし、入社して間もなく上京。Kの恐怖・不安が頭の片隅から離れず悶々としながらの社会人生活も数年が経ち、やはりKは仕事をする上ではとても邪魔な存在でした。これから何十年もKに悩まされる時間が惜しく、本気で改善しようと思いました。
本やネットの情報は片っ端から調べ、治療院・矯正所・ボイトレにも通いました。腹式呼吸に役立つ〇〇バンドや心理面からアプローチする自己暗示CDなども試しました。効果が全く無かったとは言いませんが本質的な何かが違うという違和感を抱きながら長い年月が過ぎ、やはり一生背負うしかない宿命だと何度も諦めかけました。
行き詰まった時は原点回帰という言葉が頭をよぎり、声の仕組みをゼロから学んでみようと決意しました。これがキッカケとなって「声の仕組みに従ってカラダが動いた結果響く音」であることを頭とカラダに染み付かせる練習を繰り返しました。当たり前過ぎて拍子抜けかも知れませんが、声に対するイメージの変革(マインドシフト)、新しい発声フォームの習得(スキリング)、これらを頭とカラダに染み付かせる習慣化(パターニング)が必要なのでそれなりに時間がかかります。
マインドシフトを起こすには声の仕組みを解剖学や音声学の視点で理解すること、スキルを身に付けるためにはひとつひとつの音をカラダの動きとして捉えることが有効でした。これらを繰り返しながらコツを見つけ、それをパターンにするためのトレーニングを続けるうちにKは少しずつ改善していきます。一過性の改善でなく本質から直すためには、一気に短期間で成果を出したいと願う気持ちを抑えて、地道なトレーニングを続ける時間が必要です。
トレーニングを続けて気づいたことは、声の仕組みという原理原則は共通ですがその体現の仕方はひとそれぞれということ。カラダの動きに対する感覚はひとりひとり異なるからです。つまり、原理原則を知って自分で答えを導き出すしかないと言えます。でも、答えは必ずあるので自分を信じ続けることが大切です。
もう一つ気づいたことがあります。心理面からのアプローチはスキルが備わってから場数を踏むことで徐々に解消されるということ。スキルが備わっていない場合、いくら心を強化してもKは起こります。スポーツや楽器と同じようにスキルに自信が持てるようなれば人前でも堂々とパフォーマンスを発揮できます。まずはスキルを磨くのが優先です。
私は誰にも相談できずひとり悶々とする10~20代を過ごしました。進学や就職などの分岐点や社会人キャリアの節目では少なからずKは影響を及ぼしました。これから社会に羽ばたくKに悩む若い世代に私と同じような経験をしてほしくありません。どんなアプローチがご自身に合うかは分かりませんが、一歩を踏み出ない限り突破口は見つかりません。もし諦めかけている方がいらっしゃれば自分の限界を決めつけないで一歩を踏み出してほしいと願います。
いかがでしたか?
あくまでも私個人の経験から導き出したK克服アプローチのひとつです。いろいろなKがあるようにその数だけ答え(改善・克服法)があっても不思議ではありません。ただ、声の仕組みは1つです。それをしっかり学び、自分のカラダに向き合ってKを改善・克服するのは自然で理にかなったアプローチだと考えています。自身の学生時代と社会人キャリアを振り返り、若い世代にKが原因で夢を諦めさせたくないと心から願っています。
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