Column 15
学んだ知識を身体で実感する
声の仕組みや、声にかかわる解剖学や音声学の情報はネットで簡単に手に入ります。ただ、断片的に得た知識だけでは体現できません。適切な例えか否かはさておいて、学科試験に合格しただけでは実際には車を運転できないのと同じです。
体系的に学び、何度も何度もじっくり読み返し、自分の頭で考え、学んだ知識を自身の身体で実感し、思い違いに気づいたら修正する、これを繰り返すことが大切です。自分の目で実際に確認できない部分については、正しいボディマップと筋感覚を研ぎ澄まし知覚できる範囲で構いません。
声の3要素「息(呼吸)」「声帯」「声道」それぞれについて学んだことをカラダで感じ、連動させるコツを身につけることで“声はカラダの動きそのもの”が理解できるようになります。
その後は、地道に習慣化に取り組むことで吃音のことが気にならなくなっていきます。ある日を境に直る(治る)ものでなく、怪我や心の傷と同じようにゆっくりゆっくりです。焦りは脱・吃音の最大の敵です。