Column 16
手本がないとエラーを繰り返す
スポーツや楽器などフォームの癖を直すとき、手本となる動きを見て真似て、自分の動きを手本に近づけていきます。スキル習得の基本です。
吃音という発語動作の癖を直す場合、手本となる動きも、自分の動きも大半は見ることができません。ここが吃音癖を直す難しいところです。
声の仕組みを学び、“声はカラダの動きそのもの”を体現できるスキルを身につけるという作業は、言わば、自分の中に手本を作る作業です。
身につけたスキルを手本にして、吃音時の動きと比べれば違いを自覚でき、手本に近づけることが可能になります。
吃音は、声に必要な動き(フォーム)のどこかでエラーが起こっているため起こります。手本があれば、そのエラーを自覚しコントロールできるとう訳です。逆に、手本がなければ何度もエラーを繰り返すことになります。