VOL.4 まずは声の仕組みを知ることから。

何かを上達させるには、基本を知って頭でイメージを作り、それを意識して身につくまで継続すること。

吃音を乗り越えるためには、声の仕組みを学び、理にかなった声の作り方をイメージできること。そうすることで何を意識すべきかが見えてくる。遠回りに思えるかも知れないが結果的には近道だ。

意識すべきことが見えたら、意識しながら声を作ること。これが意外と難しい。独り言なら出来るが、日常会話など実際のシチュエーションとなると途端にハードルが上がる。ましてや緊張する場面なら一層ハードルは高くなる。

話すときの頭の中は何を話すかでフル回転している。その最中、声を作り方を意識することは容易なことではない。

話すという動作は、カラダに染み付いた自動プログラムによってコントロールされている。無意識で実行される自動プログラムを修正するのは有意識。

厄介なのは意識することはひとつではないということ。複数のことを同時に意識するのはかなり困難なので、ひとつずつ小さなことから始めることである。だから、吃音を乗り越えるには時間ががかかるし、挫折しがちなのである。

取り組むことは実はシンプルなのだが、山頂を見つけることと、その山頂まで歩みを止めずに登り続けらるかが吃音を乗り越えるポイント。

まずは山頂を見つけるために、声の仕組みを学ぶことから始めよう。ひとつ注意点がある。基本的なカラダの構造(解剖学)も合わせて理解すること。カラダという楽器の構造を知らないと声の作り方のイメージが出来ない。

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