VOL.5 吃音に敏感になり過ぎてはいないか?

吃音という現象に敏感過ぎてはないだろうか。

こういう声で話したい、こういう雰囲気で話したい、自分が理想とする話し方を考えたことがあるだろうか?今、あなたが吃音でないとしたら、どんな話し方をしたいだろうか?

少年野球コーチ時代の話に遡る。

子供たちにどんな軌道のボールを投げるか、打球を打つか、イメージをもたせるとカラダが勝手に反応する。どんなスポーツでも同じだが、イメージをもつことの重要性・影響力は言うまでもない。人間のカラダってホントに凄いと思う。

声においても同じ。こんな声で話したい、こういうふうに話したい、とイメージを持つことはとても大切なこと。声や話し方のイメージを明確に持つことで、意識的にはコントロールできない無意識の領域をコントロールしてくれる。

カラオケで吃音がでないのは、作りたい音の明確なイメージがあるので、意識しなくてもカラダという楽器を脳が緻密にコントロールしていると考えられる。

では、どんなイメージをもったらいいのだろうか?私のオススメは、人に伝わる話し方、あなたという人柄がにじみ出る話し方である。

吃音ゼロを目指すことに水を差すつもりはないが、人を惹きつける話し方は、完璧で流暢に言葉を操ることよりもずっと魅力的である。

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