VOL.14 声の予備動作について

苦手な人が多い一音目。その一音目を作る直前の動作がどうなっているか考えたことあるだろうか?

何度も言うが、声はカラダの動きそのものなのでそこには一連の流れがある。これまでそんなことを考えたことがなかった方は、一音目を発する前の準備(=予備動作)を分析してみてみよう。

予備動作とは、目的の動作をする直前に反対方向へ動くこと。分かり易い例だと、上にジャンプするときの下に沈む動作。反対方向に限らず、事前の動きそのものを予備動作と言う。それをいつも意識して行うのがルーチンである。

ルーチンと癖は大きく異なっていて、意識的に行っていればルーチンだが、無意識的に行われていれば癖になる。VOL.13で書いたように他人の話し方を観察するとき、この予備動作に着目することもオススメである。自分の予備動作に悪い癖を見つけたら、それを修正するために自分なりのルーチンを探してみよう。

予備動作にも正解はないが、理にかなっており、そして自分にしっくりくる予備動作をルーチンにすることは吃音の改善・克服にはとても有効だ。さて、自分の予備動作はどうであろうか?

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