レポート#4は、録音した声の吃音の様(さま)と、そのときカラダで起きていることを紐づける課題。
驚くほど的を得た答えが返ってきた。
難発に悩んでいるKさんの口からは、「一瞬、カラダの全てが硬直している。もちろん、呼吸も止まっている。そして、次の瞬間、呼吸が止まったまま、呼吸とは関係のない部分が動き始める」と。
「呼吸とは関係のない部分とは?」と問うと、「手足だったり、唇だったり」
呼吸に関係のないところが動いても、100%、声を作ることができない。動くべきところが動いていないのである。頭で理解できても、そう簡単にカラダが反応してくれないのが癖。
この凍りつくような沈黙の時間、これを呼吸に置き換えることもヒントのひとつ。VOL.14で書いた予備動作である。